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少年漫画と少女漫画の違いについて

17Z1-087 田中 葵
私は小さい頃から様々な漫画を読んできました。その中で特に興味を持ったのは少年漫画と少女漫画です。なぜ、少年漫画と少女漫画の違いはなぜ生まれるのか、またどのようにして生まれるのかが気になり、調べてみたところ、詳しく書かれているものがありませんでした。そこで、この論文で明らかにしようと思いました。
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戦後の少年漫画と少女漫画の概要

戦争中はマンガ雑誌の廃刊や中止などにより作品を見ることがあまりできませ でしたが、戦後になると悲しい気持ちを吹き飛ばそうとするような作品が多数 誕生しました。 高度経済成長による日本の発展に伴う形で漫画も活気を帯び始め、今まで以上に多種多様なものが生まれました。 今でも伝説的な人気を誇る漫画家や作品が出てきて、娯楽として確固たる地位を築いています。戦後になると今の時代を生きる我々にもなじみ深いマンガ家が多数登場するようになりますが、その代表格は手塚治虫です。『鉄腕アトム』(1952年)や『ブラックジャック』(1973年)などは誰でも一度は名前を聞いた事があるでしょうし、特徴的なキャラクターデザインは見るものを釘付けにしました。手塚治虫は1928年11月3日、大阪府豊中市に三人兄弟の長男として生まれました。開放的な家庭に育ち、漫画とアニメに親しみ、想像力豊かな少年でした。また、昆虫をこよなく愛し、ファーブルを思わせる少年でした。自身のペンネームにも「虫」という字を当てたことからも、よほどの虫好きだったことが伺えます。手塚治虫は、それまでの日本の漫画の概念を変え、数々の新しい表現方法で漫画を描き、漫画を魅力的な芸術へと発展させました。 世界に引き込まれていく独自性溢れるストーリー展開はこのマンガ家ならではであり、このストーリーの作り方は現代にも受け継がれています。には、少年漫画、少女漫画などがありますが、これらの分類は戦後の 昭和時代に行われるようになったといえます。

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戦後になると今の時代を生きる我々にもなじみ深いマンガ家が多数登場するようになりますが、その代表格は手塚治虫です。『鉄腕アトム』(1952年)や『ブラックジャック』(1973年)などは誰でも一度は名前を聞いた事があるでしょうし、特徴的なキャラクターデザインは見るものを釘付けにしました。

少年漫画誌と少女漫画誌の分類

少年漫画、少女漫画という分類が生まれたのは 1960 年代頃と言われています。1960 年代以前は、少年漫画や少女漫画といった分類はありませんでし た。1960 年代になり、少年漫画誌や少女漫画誌が発行され始めると、各漫画 誌に合わせた漫画が描かれるようになり、少年漫画、少女漫画といった分類が はっきりとされるようになりました。漫画誌が発行される以前にも、少年漫画 のような漫画作品や、少女漫画のような漫画作品はありましたが、今日のよう な分類がなかったため、少年漫画、少女漫画として見られることはなく、ただ 「漫画」という大きなくくりとして認識されていました。つまり、漫画誌が生 まれたことで、それぞれの漫画作品のターゲットが明らかにされ、それに合わ せた漫画が描かれるようになったのです。現在、日本の代表的な少年漫画誌となっているのは『週刊少年ジャンプ』、『週刊少年マガジン』、『週刊少年サンデー』です。また、現在、日本の代表的な少女漫画誌となっているのは『ちゃお』、『なかよし』、『りぼん』です。少年漫画『週刊少年ジャンプ』は、集英社が発行する少年漫画誌で、1968年に月二回発行される雑誌として創刊されました。その翌年から週刊誌になっています。シンボルマークは海賊マーク(ジャンプパイレーツ)です。199年12月末発売の1995年3・4号で653万部という日本国内における漫画雑誌の最高発行部数を記録しました。雑誌キーワードは「友情」「努力」「勝利」。すべての掲載作品のテーマにこの要素または繋がるものを最低1つ、必ず入れることが編集方針になっています。『週刊少年マガジン』は、講談社が発行する少年漫画誌で、1959年3月17日に創刊されました。当初の目玉作品はマンガではなく川内康半の小説『月光仮面』でした。当初はそれほど売り上げも上がらずにいましたが、1966年に梶原一騎(原)川崎のぼる(画)の名作『巨人の星』が連載されたあたりから、売り上げが急激に伸び始め100万部を突破しました。さらに1967年に赤塚不二夫の『天才バカボン』、1968年に高森朝雄(原)ちばてつや(画)の『あしたのジョー』などが登場し、150万部を突破します。1980年代から1990年代中頃まではヤンキー漫画や格闘漫画が主流を占めたため「不良の読む雑誌」とされたこともありましたが、いわゆる第2次黄金期以降はそのイメージは過去のものとなりつつあります。『週刊少年サンデー』は、小学館が発行する少年漫画誌で、1959年に創刊されました。「サンデー」という誌名は「この雑誌を読むとまるで日曜日のように楽しい気分に浸れるように」という願いを込めて名付けました。当初は毎週火曜日の発売でしたが、2021年現在は、毎週水曜日に発行されています。マスコットキャラクターはナマズで、『ビッグコミック』系列誌のものとは異なり、本誌ではイナズママーク入りのヘルメットを被っています。「澱んだ池の底でも辛抱していればそのうち大きくなる」というハングリー精神を表しています。『ちゃお』は、小学館が発行する少女漫画誌で、1977年9月3日に創刊されました。『なかよし』、『りぼん』と並ぶ、三大小中学生向け少女漫画雑誌の一つと言われています。
『なかよし』は、講談社が発行する少女漫画誌で、1954年12月に創刊されました。三大小中学生向け少女漫画雑誌としては日本最古の存在です。『りぼん』は、集英社が発行する少女漫画誌で、1955年8月3日に創刊されました。2015年8月に創刊60周年を迎えました。

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少年漫画『週刊少年ジャンプ』は、集英社が発行する少年漫画誌で、1968年に月二回発行される雑誌として創刊されました。その翌年から週刊誌になっています。シンボルマークは海賊マーク(ジャンプパイレーツ)です。199年12月末発売の1995年3・4号で653万部という日本国内における漫画雑誌の最高発行部数を記録しました。雑誌キーワードは「友情」「努力」「勝利」。すべての掲載作品のテーマにこの要素または繋がるものを最低1つ、必ず入れることが編集方針になっています。

なぜ少年漫画と少女漫画の描写の違いが起こるのか

では、なぜ少年漫画と少女漫画にはこのような違いがあるのでしょうか。それは男女の心理の違いに起因するものだと思います。男性は主に結果がはっきりしているわかりやすいものを好む傾向にあります。また、男性には壮大なストーリーや主人公が成⻑していくストーリーが好まれやすいので、バトルものや冒険ものが多いです。一方、女性はヒロインなどに感情移入しながら漫画を読む傾向にあるので、恋愛ものなどの、キャラクターに感情移入しやすい漫画を好む傾向にあります男性は「説明的コミュニケーション」、女性は「共感的コミュニケーション」の文化と言われています。そのため男性は基本的には少年漫画を読むことが多く、女性は基本的に少女漫画を読むことが多いのです。しかし、この思考には個人差があるため、少女漫画を読む男性や、少年漫画を読む女性がいるのです。少年漫画は言葉やセリフで説明することが多いですが、少女漫画はセリフが少なく、キャラクターの表情で、キャラクターの心情を語ることが多いです。少女漫画は、肝心なところは読者に解釈を委ねるといった手法が使われます。これは男女の価値観の違いによるもので、男性は「肝心なところは、誤解が生まれないようにしっかりと説明されるもの」と無意識的に捉える傾向にあります。一方女性は「肝心なところは、相手に解釈を委ね、言わなくても察するもの」と無意識的に捉える傾向にあります。

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『ちゃお』は、小学館が発行する少女漫画誌で、1977年9月3日に創刊されました。2002年頃以降、最も発行部数の多い少女漫画雑誌です。また、過去には100万部以上を発行していましたが、2006年以降他の少女漫画雑誌とともに相対的に部数は落ち込んでいます。

田中 葵

好きな授業
私が好きな授業は「マンガデザイン」の授業です。自分でキャラクターや物語を考え、それをマンガにしていく作業が楽しかったです。マンガを1から考えて描くのは大変でしたが、自分のオリジナルのマンガを生み出す貴重な機会になりました。

学部を振り返って
デザイン学部はとにかく「プレゼン」という印象が強かったです。プレゼンをする機会がとにかく多く、人前に立つのが苦手な私にとってはとても大変でした。しかし、プレゼンを重ねていくことで、少しずつ人前に慣れることができました。

学部で身につけた力
デザイン学部での四年間の学びを通して、私は「考え方」を身につけることができました。例えば「この商品にはどのような広告をつけたら魅力的に見えるだろう」など、人に伝えることを前提に、物事を考えることができるようになりました。