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17Z1-045 川手 美桜
パーソナルカラーとお守り2つの観点から、20代女性が友達に贈るプレゼントのブランドを考えました。コロナの流行もあり、人と人との繋がりの在り方が変わっていく中でプレゼントに込めた思いが贈られた側につたわり「安心」できる存在になるようにと考案しました。
贈る雑貨
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パーソナルカラーとお守り

 人にプレゼントをするときの選定基準を自分なりに考えたとき、最近よく聞くようになった「パーソナルカラー」とその人の幸せや安全を願う「お守りやそれに類するもの」をキーワードとして調べようと決めた。
 パーソナルカラーの診断結果はスプリング、サマー、オータム、ウィンターの4つに分けられる。パーソナルカラーの知識を活かせばその人の肌や目、髪の色に調和し、その人の良さを引き立てることができるものを選ぶことができる。韓国発の人気メイクアップブランド、エチュードハウスでは店舗で無料のパーソナルカラー診断を受けることができ、自分にあった色の化粧品を買うことができる。診断を受けた後はお店の人に聞かなくても、パーソナルカラー別に商品が並んでいるので、パーソナルカラーにあった商品を選ぶことができる。また、デパートではパーソナルカラー診断をした後に実際に似合う服を提案してもらえるサービスがある。ファッション業界の売り方としてパーソナルカラーは広まってきている。しかし、パーソナルカラーのスタジオが次々と設立される中で、他社との差別化を図るためスタジオによって分析結果が異なるといったことが起きており、それを抑制するため1997年に日本色彩学会パーソナルカラー研究会が発足した。現在では3つのパーソナルカラー検定が行われている。
 次に「お守りやそれに類するもの」についてであるが、現代では贈与者の思いを身近に感じ安心できるアイテムとしての要素が強くなってきている。信憑性よりも贈与者の被贈与者に対してのメッセージが重要視されている。贈与者は自分の力が及ばない範囲での被贈与者の無事や幸せを願いお守りを送り、被贈与者に対しての心配する気持ちや、何かをしてあげたいという気持ちを込めている。対する被贈与者は贈与者の気持ちを受け取り、心の支えとしている。大事なのはお守りを通して伝えられる気持ちであると考えられる。

企画提案

 調査からパーソナルカラーやお守りに共通するのは「安心感」であることが分かった。パーソナルカラー診断の消費者の安心感とは1つの理によって保証されたもの、自分の為に選ばれたものという特別感である。パーソナルカラー診断においての消費者はその診断の知識を持つ者、または本などを使って自分に合うカラーを見つけようとするもののこととする。お守りの贈与者の安心感とは完全にはご利益がないと思っているものの、自分が何かの行動を起こしたという事実である。被贈与者にとっての安心感は贈与者が自分の為に選んだというメッセージ性にある。
 安心感とは別に、この2つには「特別感」という共通点もある。たくさんいる人間の中で自分だけのもの、自分に合ったもの、という限定された響きは人に特別感を与える。お守りの贈与者にとってもこの特別感というのは重要で、その人のために何かをしたという事実をより濃いものにするためには、 被贈与者に対象をできるだけ限定するものが好ましいと考えられる。調査を踏まえて私は贈与者をターゲットにした特別感のあるオリジナルのアイテムを展開するブランドを提案したい。

アイテム一例

 アイテムの一例として図のようなものを挙げる。花札をイメージしたチャームと春夏秋冬それぞれのパーソナルカラーを参考にしたリボンを組み合わせたヘアゴムだ。リボンのカラーは春夏秋冬で各4色、全12色で個人にあった色を選ぶことができる。チャームは花札から12ヶ月のモチーフを起こして誕生日や記念日に結びつけて選んでもらえるようにした。これらを一例として他にもハンカチやアクセサリーなど身につけられるアイテムを展開していく。

川手 美桜

好きな授業
好きな授業は材料加工の授業です。様々な素材の扱い方や性質を座学と実技で学ぶことができ、勉強になりました。元々物が製作される過程に興味があったので有意義な時間を過ごすことができました。

学部を振り返って
学部を振り返ってみて、個性豊かな仲間と共に学ぶことができて充実した大学生活を送ることができました。各授業では仲間の作品や発表を見ることで良い刺激を受けることができたと感じています。

学部で身についた力
特に学部の特色ともいえる企画表現演習で、グループワークの大切さ、プレゼンテーション能力を身につけられたと感じています。グループのリーダーをやる事でとくにグループワークの大切さについて実感しました。