17Z1-102 西村 琴美
私は一人暮らしで自炊をしていて、「食材を一人で使い切るのが大変」「少量ずつ売っている食材って割高」「自炊をするのは面倒臭い」などと感じていた。そうした実感をきっかけに、一人暮らしの学生が自炊をしやすくなるための解決策を研究し、商品を企画した。一人暮らしの学生が自炊をしやすくなるためにはどうすれば良いのだろうか。
食大学(学生)ブランディング
プレゼン動画を見る!一人暮らしの学生が自炊をしやすくなるために
私は一人暮らしの学生が自炊をしやすくなるためには、「自炊を気軽なものにする」、「自炊を楽しめるものにする」、「自炊を自由なものにする」必要があると感じた。
まず「自炊を気軽なものにする」。これは食材を買う際の不便さのことである。私自身、一人暮らしをしている時、食費を抑えたい・腐る前に使いきれない・同じ食材を食べ続けることになる、などの理由から2種類以上の野菜は気軽に買うことはほとんどなかった。少量パックの野菜なども売っているが、割高なので、それもあまり買わなかった。図1は少量販売の食材を買わない理由についてのアンケート結果である。「割高だから」という回答が半数を占めた。以上のことから、食材を買う際の不便を解消し「自炊を気軽なものにする」必要性があ 続いて「自炊を楽しめるものにする」。これは自炊に対する意識を調査し感じたことである。図2は毎日自炊を行わない理由のアンケート結果である。第1位は「作るのが面倒だから」となっている。こういった調査結果から自炊を面倒に思いながらやっている現状があると感じ、「自炊を楽しめるものにする」必要があると感じた。
最後に3つ目の、「自炊を自由なものにする」。料理には「女性ならするべき」や、「手間暇かけたごはんを作るのが良い母親」というような、ジェンダーバイアスや義務感がまとわりついているように感じる。それらから解放されることで、自炊がもっと楽しく、踏み出しやすいものになると考え、「自炊を自由なものにする」必要があると感じた。
以上のことから「自炊を気軽なものにする」、「自炊を楽しめるものにする」、「自炊を自由なものにする」ことで、一人暮らしの学生は自炊をしやすくなると考え、この3つのポイントを軸に、商品を企画した。
まず「自炊を気軽なものにする」。これは食材を買う際の不便さのことである。私自身、一人暮らしをしている時、食費を抑えたい・腐る前に使いきれない・同じ食材を食べ続けることになる、などの理由から2種類以上の野菜は気軽に買うことはほとんどなかった。少量パックの野菜なども売っているが、割高なので、それもあまり買わなかった。図1は少量販売の食材を買わない理由についてのアンケート結果である。「割高だから」という回答が半数を占めた。以上のことから、食材を買う際の不便を解消し「自炊を気軽なものにする」必要性があ 続いて「自炊を楽しめるものにする」。これは自炊に対する意識を調査し感じたことである。図2は毎日自炊を行わない理由のアンケート結果である。第1位は「作るのが面倒だから」となっている。こういった調査結果から自炊を面倒に思いながらやっている現状があると感じ、「自炊を楽しめるものにする」必要があると感じた。
最後に3つ目の、「自炊を自由なものにする」。料理には「女性ならするべき」や、「手間暇かけたごはんを作るのが良い母親」というような、ジェンダーバイアスや義務感がまとわりついているように感じる。それらから解放されることで、自炊がもっと楽しく、踏み出しやすいものになると考え、「自炊を自由なものにする」必要があると感じた。
以上のことから「自炊を気軽なものにする」、「自炊を楽しめるものにする」、「自炊を自由なものにする」ことで、一人暮らしの学生は自炊をしやすくなると考え、この3つのポイントを軸に、商品を企画した。
廃棄野菜の少量販売ブランド 「魔女と楽しむ自炊のススメ」
企画したのは廃棄野菜の少量販売をするブランドである。廃棄野菜を仕入れることで値段を安く抑えたまま、野菜の少量販売を実現する。「材料が使いきれない」、「少量ずつ買うと割高になる」という食材を買う際の不便さを解消する。食料品を購入する場所についてアンケートを取ったところ、スーパーと答える学生が多かったため、スーパーでの店舗販売を考えている。
今回企画したブランドは「魔女と楽しむ自炊のススメ」と名付けた。魔女は、かつてのヨーロッパにおいては存在が信じられ、魔女狩りの文化もあった。無実の人が不気味というイメージだけで処刑や迫害された歴史を持つ魔女は、味は変わりないのに、形が悪いというだけで廃棄されてしまう野菜達とリンクすると感じた。
しかし現代において魔女は、魔女モチーフのコスメブランド、アパレルショップ、ハーブの専門店が存在するほど、好感度がある。魔女を題材にした作品は、「魔女の宅急便」「ハウルの動く城」など、日本だけで152作品に及ぶ。このように、昔は嫌われていたものでも、これから好かれていってほしいという願いを込めて廃棄野菜を販売するブランドのモチーフに起用した。
今回企画したブランドは「魔女と楽しむ自炊のススメ」と名付けた。魔女は、かつてのヨーロッパにおいては存在が信じられ、魔女狩りの文化もあった。無実の人が不気味というイメージだけで処刑や迫害された歴史を持つ魔女は、味は変わりないのに、形が悪いというだけで廃棄されてしまう野菜達とリンクすると感じた。
しかし現代において魔女は、魔女モチーフのコスメブランド、アパレルショップ、ハーブの専門店が存在するほど、好感度がある。魔女を題材にした作品は、「魔女の宅急便」「ハウルの動く城」など、日本だけで152作品に及ぶ。このように、昔は嫌われていたものでも、これから好かれていってほしいという願いを込めて廃棄野菜を販売するブランドのモチーフに起用した。
商品ビジュアル
パッケージは紙製。中が見にくいため、表面に全体の大きさのどれくらいの量が入っているか、イラストと分数で表記している。裏面には消費期限と長持ちする保存方法、ブランドと商品の説明を記載。QR コードからブランドのサイトにアクセスできる。サイトはブランドコンセプトなどを伝える場所になっている。
魔女をイメージしたアンティークな雰囲気のデザインにすることで、消費者が魔女になったつもりで実験のように自炊を楽しんでもらえるよう考えた。
魔女をイメージしたアンティークな雰囲気のデザインにすることで、消費者が魔女になったつもりで実験のように自炊を楽しんでもらえるよう考えた。
西村 琴美
好きな授業
私が好きな授業は、「コンピュータ表現基礎実習」です。1年生の時の授業で、IllustratorやPhotoshopの使い方や応用を学んでいくものです。この授業を選んだ理由は、今まで触れてこなかった技術で表現することの楽しさを知ったからです。
学部を振り返って
企画表現演習で、企画をすること難しさやそれを表現するための大変さを学んでいくことができ、充実した大学生活だったと考えています。特に企画をすることは、慣れない作業でした。だからこそ、新しい世界が見えてきたように思います。
学部で身につけた力
大学に入るまでパソコンを触ったことがなかったので、パソコンを使ってポスターやサイトが作れたり出来るようになったことは、成長を感じました。