なぜこの研究テーマを選んだのかというと、私自身失恋の影響から恋愛に対する 意欲や人を好きになる事に対し心が塞いでしまった経験があるからです。1年、2 年とどれだけ長い時間を一緒に過ごしても、どちらかの気持ちが冷めてしまえば別 れが来て一緒に過ごした時間も思い出も無かった事にされます。結婚に至らない恋愛など結局は何の意味も無いものだと感じてしまっている時期もありました。その経験から同世代の恋愛の問題点、恋愛関係の崩壊が与える思考の変化、学生の恋愛 価値観について調査研究をしたら今まで自分の中には無い考え方や価値観に触れる ことができるのではないかと思いました。そして私のように恋愛で悩み苦しむ人も 多いのではないかと思い、どういったことで悩んでいるのか、何が原因で揉めるの かを知り、そういった人達のコミュニティーを作り、意見交換や心の拠り所となる 場所を作りたいと考えました。私生活から切り離して考えることのできない恋愛だからこそ少しでも恋愛に悩む人が恋愛に前向きに関わっていければ良いと思いました。恋愛における問題点や男 女の恋愛においての価値観の違い、恋愛場面における有効的なコミュニケーション 方法について調べ色んな恋愛観について模索し、少しでも恋愛に悩む同世代の女性に 知ってもらい、心を軽くすることができればと考えました。

　日本には国籍が違う人もたくさん存在しいつどこでどう出会い、どういった関係 を築いていくのか誰も予想できないでしょう。恋愛対象が同性の人もいれば、性別 なんて関係なく好意を抱いた人が対象となる場合もあれば、一回り二回り年上の人 が恋愛対象になる人もいます。色んな愛の形があり、私はそれに対して一切の偏見も 抱きません。SNSの普及により今まで世間にあまり出ていなかった LGBTQ［※1］につい ての情報も広まっていき、知識のない人もLGBTQについて目に触れる機会も増え てきました。 世の中には恋や愛を題材とした歌や映画、本などが沢山あり、恋愛をテーマとし た作品等がベストセラー作品となることも多いです。世の人々が「恋愛」というテ ーマを支持し、そのような作品を手に取っているということは、恋愛に対して関心 があるからだと思います。ですが、恋愛関係がうまく行かず失恋してしまうことも あります。その失恋により時にはうつ病になってしまう人もいれば、人間不信にな り恋愛自体に否定的になってしまう人もいます。現に若年層の恋愛離れが問題視さ れている記事［※2］も目に止まったことがあります。記事によれば、「彼氏・彼 女がいるのが当たり前だと思う」に対して、「そう思う」または「どちらかといえ ばそう思う」と答えたのは合わせて12.6%、「どちらかといえばそう思わない」 「そう思わない」と答えた人は合わせて72.1%であった。恋人がいることが、既に 当たり前ではなくなっている事が明らかとなりました。しかし、同一調査内におい ては、77.9%が20代のうちに「結婚したい」と考えている事が結果として表れてお り、若者が恋愛から完全に離れたわけでは無い事が感じ取れます。

　同世代の恋愛に対する悩みにどう寄り添えるかを考え、問題解決案としてLINE のオープンチャット［※3］の利用を促進することを企画します。LINEとは、スマートフォン、携帯電話、パソコン、タブレットで使用することができる無料のコミュニケーションツールです。メール以上に素早く連絡を取ることができ、通話が無料で行えるなど、便利な機能がたくさんあります。オープンチャットの主な利用目的は「同じ趣味やファン同士のコミュニティ」「 テーマに沿った意見交換」などが多くオープンチャットの禁止事項に違反しなければ自由に使うことができます。LINEの通常機能だけだと、友人登録されているユーザーでしか連絡を取ることができないが、オープンチャットを使えば普段繋がりのない多くのユーザーと交流ができます。参加自由のトークルームのほか、管理者からURLやQRコードで招待できるので、参加者を限定したルームにすることも可能です。一つのトークルームで最大5000人とチャットすることができます。人数が多いトークルームでは会話がハイスピードで流れてしまうことも多いが、特定のメ ッセージに返信するリプライ機能や、特定の相手に返事をするメンション機能を使いこなせば、興味のある内容だけを楽しむこともできます。恋愛に悩む女性、男性の意見をオープンチャットを通して積極的に聞き入れ、少しでも恋愛に悩む同世代の女性の心を軽くできたらと考えます。