私は、ここぞという時にベストパフォーマンス発揮の手助けをするためのメンタルトレーニング集を作成した。ターゲットはスポーツをしている人だけでなく、子供から大人まで幅広い年代のパフォーマンスを発揮したい人とした。
　なぜ、本番などここぞという時にメンタルトレーニングを身につけると、ベストパフォーマンスに繋がるのかアンケート調査により分析をした。「本番などでここ一番の強さを発揮できますか？」という質問に対して、50%以上の男女が「発揮できない」と答えた。その理由として、緊張や自信のなさなどが挙げられ、気持ちの面が深く関わっていることが分かった。
　私は、過去に本番でベストパフォーマンスができずに後悔し、その時にメンタルトレーニングを経験した。そして、メンタルトレーニングを重ねて、次の本番ではここ一番の力を発揮し、目標とした成績を収めることができた。自分の感情をコントロールしながら、ベストパフォーマンスを発揮することができたことで、緊張している場面はもちろん、辛い時でも自分自身の糧となって、自信にも繋がっている。そのため、本番を迎えるにあたっての気持ちの作り方やリラックス方法などメンタルトレーニングを身につけることで、ここぞという時の気持ちの持ち方がベストパフォーマンス発揮に大きく関わることを確信した。起業家やスポーツ選手の間でもメンタルトレーニングを使用している人は多く、実際に好成績を残している。
　このように、本番などでベストパフォーマンス発揮するためには気持ちの面が関わってくる。メンタルトレーニングは、ここぞという時の気持ちの糧となって、ここ一番の強さをサポートすることができる。

　メンタルトレーニング集の使い方について紹介する。このメンタルトレーニング集は、全てWeb上で公開し、URLを載せている［※1］。URLにアクセスすると、いつでもインターネットで見ることが可能である。
　メンタルトレーニング集を開き、右にスワイプすると次のページに進むことができる。さらに、画像に掲載している赤い二重丸のところを押すと、チームや会社の方と共有することができ、瞬時に試合中や緊張する場面などでもここ一番の強さを発揮するサポートをすることができる。
　どのような場面でもメンタルトレーニング集がみなさんのベストパフォーマンス発揮の手助けになり、自信に繋がる。さらに、自分自身だけでなく仲間や友達と共有することで、ここ一番の強さを発揮することができる。

　メンタルトレーニング集で提示したパフォーマンス前に行う代表的なトレーニングを3つ紹介する。
　1つ目は、マスタリー・イマジナリーである。マスタリー・イマジナリーとは、パフォーマンスをする前に自分が思うそのパフォーマンスの完璧な姿の映像を繰り返しイメージすることだ。納得のいくパフォーマンスを繰り返し頭の中や動画などを見ることでパフォーマンスをする時に再現しやすくなる。また、マスタリー・イマジナリーを実施することで自信にも繋がる。
　２つ目は、コーピング・イマジナリーである。コーピング・イマジナリーとは、パフォーマンスに起こりうるアクシデントなどを思い浮かべて、どんなミスをしそうか、もしそのミスが起きたらどうやってリカバリーするのかを隅々までイメージして対策をする。そうすることで、あらゆる状況に対して準備をすることができているため、リラックスしてしてパフォーマンスをすることができる。
　3つ目は、リラクゼーションである。リラクゼーションとは、パフォーマンスについてのイメージから離れて、筋肉の隅々までリラックスさせ、くつろがせることだ。例えば、温泉に入って体がポカポカでリラックスしているイメージをしたり、癒しの音楽を聴いたりすることだ。緊張しているときは、身体や顔が強張って筋肉が硬くなってしまうため、リラクゼーションを実施することで、筋肉硬直を和らぎ、リラックスしている自分を作り上げることができる。
　3つの代表的なメンタルトレーニングを紹介した。このようなトレーニングを身につけることで、イメージしたとおりのベストパフォーマンスを本番で行うことができる。