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伝わる、愛される、駅サインデザイン

17Z1-107 原口 らな
乗り換えや出口を確認するために案内サインが活用されます。ある日、神奈川県にある橋本駅で迷子になっている方を見ました。これを見て、案内サインが上手く活用されていないことがわかりました。これでは、サインの見えにくさで電車に間に合わず、嫌な思いをしてしまう方が現れます。そこで、多くの方に伝わるような駅案内サインを提案します。
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伝わるサインデザイン

 橋本駅にあるサインを見てみると、改札出て京王線に向かうまでの案内サインは、色の情報が少なく、一目では分かりづらいと感じました。このように場所によってわかりやすさが違うのは、各鉄道会社によって駅の案内サインについての取り組みが異なるからです。JR東日本では、「わかりやすく快適で便利」な駅を目指し、案内サインの改良を行っています。しかし、全ての駅で案内サイン改良へ取り組んでいるわけではありません。今回は、橋本駅の伝わる案内サインを作成しました。南口の部分は出口と連想する黄色を用い、京王線の部分は、イメージカラーの赤紫を使用しました。また、ロゴも入れることで、瞬時に京王線だと認識できるようなデザインにしました。これで視覚的に利用者に伝えられると考えます。

愛されるサインデザイン

 橋本駅のある神奈川県相模原市緑区では、移住を呼びかける「すもうよ緑区」というものを取り組んでいます。この取り組みを見て、橋本駅は愛される駅であるべきだと考えています。そこで、私が考えたのは、気持ちよく楽しく移動できる連絡通路です。視覚的に伝えるサインだけではなく、聴覚でも伝えるサインです。相模原市は自然が多いので、そのイメージから、出口付近には風の音、改札付近には小鳥のさえずりの音を使用したいと考えています。また、床面サインに遊び心を取り入れたけんけんぱを用いた誘導サインを使用します。長い連絡通路だと思わせず、スムーズに乗り換えをしていただけたらなと思っています。改札が遠い、分かりづらいといった嫌なものが払拭されれば愛される駅になるのではと思います。

今後の橋本駅

 橋本駅周辺には多くの商業施設が集まっています。駅を出たらイオンやミウィ、5分歩けばアリオやMOVIXへ行けます。駅周辺で生活のためでも、娯楽としても利用できる町です。さらに、駅は常に賑わっていて、夏には七夕まつりで地元の人達が多く集まります。橋本駅は、地元の人達に必要とされ、愛されているのです。今回はよく利用している駅をより快適にさせたい、という思いで考えました。今後、橋本駅はリニア中央新幹線が通る大きな駅に生まれ変わります。多方面からの利用者が増えると予想されます。一利用者として、より多くの人が使いやすく、より愛される駅になっていってほしいです。

原口 らな

好きな授業
私が好きな授業は、「グラフィックデザインA」です。1年生の時の授業で、商品企画から広告制作、企画提案までの工程を学ぶものです。この授業を選んだ理由は、作ってみたかった広告を授業を通して学ぶことができ、制作していて楽しかったからです。

デザイン学部を振り返って
企画表現演習という授業を通して、ものをデザインするだけではなく、仕組みからデザインすることを面白さと楽しさを知りました。デザイン学部に入って「デザイン」というモノ・コトの見え方が変わりました。

学部で身につけた力
学部で身につけた力は、「表現力」です。デザインスキルだけではなく、言葉の表現力も身につきました。様々な授業でプレゼンテーションを行ってきたことで、入学前より説明下手が改善していると思っています。