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カルチャー

音楽に愛着を持つためのツール

17Z1-063 坂本 舞
音楽の聴き方に関するアンケート調査から、音楽を聴いたときの気持ちがお気に入りの曲ができるきっかけとなっている ことがわかった。音楽を聴いたときの気持ちを記録するアプリ「Music Feelings Log」を提案する。音楽を聴いたときの 気持ちをスタンプで記録する機能とコメント機能によって音楽に愛着を持ち長く曲を聴いてもらうことができる。
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音楽聴取の手段と変化

 一般社団法人日本レコード協会が調査した『音楽メディアユーザー実態調査』の音楽への支出額を示すグラフから、2009年から2019年のCDの購入が減少傾向にあることがわかる[※1]。2014年からは定額制音楽配信の支出額が年々増加している。2009年から2019年までの主な音楽聴取手段の利用率では、全ての年でYouTubeが最も利用されている手段となっている。 2015年から定額制音楽配信サービス、無料音楽配信アプリ、インターネットテレビなどインターネットを使った聴取手段が増えている。定額制音楽配信サービスは全体で見ると割合は少ないが年々利用率は増えている。これらの調査結果から、YouTube、CD、コピーした楽曲ファイル、定額制音楽配信サービス、といった時間を選ばず能動的に繰り返し聴くことができるものが音楽に愛着を持つための媒体になると考えられる。

※1
一般社団法人日本レコード協会『音楽メディアユーザー実態調査』の音楽への支出額を示すグラフ

音楽の聴き方に関するアンケート調査

 音楽を聴くときに最も利用する手段として、10代20代は定額制音楽配信サービス、YouTubeで音楽を聴く人が多く、50代はCDからスマートフォンなどに入れて聴く人が多いことがわかった。また、新たな曲やアーティストを知るきっかけは10代、20代はYouTube、SNSが多いが50代はテレビから知ることが圧倒的に多いことがわかった[※2]。お気に入りの曲ができるきっかけは、年代に関係なく個人の気持ちや好みによるもの、ドラマ・アニメ・CMの音楽から、繰り返し聴いているうちに、YouTubeのおすすすめ、歌詞、リズム等が挙げられた。これらの結果から、きっかけは人によって違っていても、音楽が個人の気持ちや好みに合うことでお気に入りの曲ができると考えられる。音楽を聴いたときの気持ちを思い出すきっかけがあれば、また聴きたいと思うのではないかと考える。

※2
新たな曲やアーティストを知るきっかけ

音楽を聴いたときの気持ちを記録するアプリ「Music Feelings Log」

 音楽に愛着を持つためのツールとして、音楽を聴いたときの気持ちを記録するアプリ「Music Feelings Log」を提案する。アンケート調査から、音楽を聴いたときの気持ちがお気に入りに繋がっているということがわかったので、気持ちを記録して可視化することが曲の愛着に繋がると考える。アプリで使用する気持ちスタンプは、曲を聴くごとに押すことで蓄積され、過去に感じた気持ちを振り返ることができる。アンケート調査で得られた回答では、新たな曲やアーティストを知るきっかけとして人からのおすすめがある。そのため、曲を知った経緯や好きな理由などが書けるようコメント機能をつけて記録し、振り返ることができる仕組みをつくることとした。これは、自分で残した記録が将来の自分自身におすすめするという機能になると考える。

坂本 舞

好きな授業
クラフトデザインBです。テクスチャー表現を用いた箸置きを作りました。
手作業で量産する大変さ、難しさを味わいましたが完成したときは達成感がありました。
毎回の授業で段々と完成に近づいていくのでわくわくしました。

学部を振り返って
デザインとは何かを学んでいくうちにデザインに対する考え方が変わりました。
ものづくりだけではなく関係ないと思っていたことにまで、デザインはさまざまなところに関係していると感じるようになりました。

学部で身につけた力
企画力です。問題発見から始まり調査・分析等をして解決策を考えていく企画の方法が身につきました。あと、学部ではパソコンを使うことが多かったのでAdobeソフトのスキルも身につきました。